データベースの種類はいろいろありますが、最も一般的なのは、リレーショナルデータベース(relational database)です。
リレーショナルデータベースは、略して「RDB」とも呼ばれています。リレーショナルとは『関係』という意味です。
リレーショナルデータベースは、個人や小規模オフィス向けでは、Access や FileMaker がよく使われています。
商用向けでは、Oracle、Microsoft SQL Server、Sybase などがあります。またオープンソースとしては、MySQL や PostgreSQL などがよく利用されています。
リレーショナルデータベースでは、データをテーブルと呼ばれる表で管理します。そして、表同士を特定のフィールド(列)で関係付けることで、目的を達成します。
例えば、以下のような2つのテーブル(表)があったとします。
通常、データは意味のあるグループごとに、テーブルにまとめられます。「都道府県」や「市町村」といったグループです。
1レコード(行)で、1組のデータを表します。
また、縦のフィールドには、必ず同じ種類のデータが並びます。
この時、右側のテーブルだけでは、どの都道府県にある市町村なのかわかりません。
でも二つのテーブルには、関係のあるフィールドがあるため、左のテーブルから同じ番号の行を探せば、該当する都道府県名を調べることができます。
盛岡市は岩手県にあることがわかる
さらに二つのテーブルを結合して、仮想テーブルを作ることも可能です。
上記のようなことをしたい時、Access ではクエリという機能を使います。クエリを使うと、テーブルの結合や抽出、集計などを、自由自在に行なうことができます。
他のデータベースでは、SQLというデータベースを操作するための言語を使って、データを利用するのが一般的です。
SQL文の例
SELECT PREF_CD, PREF_NAME
FROM T01Prefecture;
もちろん Access でも SQL言語を使用することができます。Access では、クエリ機能とSQL言語が、表裏一体の関係になります。
クエリをデザインすると、
自動的にSQL文が作成される仕組みになっています。
以上がリレーショナルデータベースの基本的な仕組みです。