最近は EUC(エンドユーザコンピューティング)が注目されています。エンドユーザとは、開発したシステムを使って、業務を行なう利用者のことです。通常はシステムを利用するだけです。
*End User Computing
しかし最近は、Excel や Access など、高機能なソフトウェアが普及したこともあり、エンドユーザが、自らプログラミングできる環境が整ってきました。
システム開発では、業務とプログラミングに関する、両方の知識が必要です。
業務については、エンドユーザのほうがよく知っています。そのエンドユーザが、プログラミングできるようになると、活きたシステムが作れます。
せっかく高価で高機能なシステムを導入しても、使われないことがあります。改良するにもコストがかかります。
それよりは、機能面でそれほど優れていなくても、ユーザーが自分で改良できたほうが、本当に役立つシステムになります。
先日、土曜日の朝の番組で、「地産地消」を取り上げていたのですが、もう一歩進めて、「自産自消」というのはどうかと提案していました。
地産地消とは、地域で作られた農水産物を、その地域で消費することです。
「自産自消」は、自分で作って、自分で消費する生活スタイルです。ベランダや家庭菜園で作った野菜を、家族や友人、親戚に食べさせてあげることができます。
自分で作るのですから、どんな野菜を育てても自由です。肥料や無農薬にこだわることもできます。
また、売り物ではないので、多少の虫食いがあっても OKです。むしろ虫が食べても大丈夫だということは、それだけ安全です。
趣味が高じて、ちょっとしたカフェがオープンできるかもしれません。
システム開発もちょうど同じです。SEやプログラマーになって、専門的に行なうこともできます。でも自分や職場など、小さな範囲で使うためだけのシステムを開発する道もあるのです。
エンドユーザコンピューティングとは、まさに「自産自消」です。エンドユーザが自らシステムを開発し、自分で使います。そして運用や保守にも積極的に関わります。
もし作ったシステムが良いものなら、利用範囲が広がり、部署や社内中で使われることになるかもしれません。あるいは他社に販売できるレベルになる可能性だってあるのです。
私は「自産自消」でシステム開発できる人が、もっと増えて欲しいと願い、この無料講座を開設しました。小さなシステムなら、誰でも作れるようになります。